目黒日大はお得か・・・。

みなさん東京都には日本大学の付属高校(正式には特別付属、本付属、準付属)が8つあります。日大第一、日大第二、日大第三は特別付属、日大豊山、日大豊山女子、日大鶴ケ丘、日大桜丘が本付属、目黒日大が準付属となりますが、目黒日大(正式には目黒日本大学高等学校)は、昨年度末(平成4年3月)に日大の準付属になってから入学した生徒が初めて卒業しました。それまでは日大への進学数が他の付属高校に比べて少なかったのですが、昨年度の進学数は大幅に伸びました。割合にすると約7割の生徒が日本大学へ合格することができました。もちろん日大以外への進学を希望した生徒や大学進学を希望していない生徒も相当数いますから、日本大学進学を希望した生徒の大半が日大へ進学できたと言っても過言ではないと思います。

では、目黒日大高校への進学は他の日大の付属高校よりお得か、そうでないか(もちろん、どう思うかは個人差がありますが)独断と偏見に基づき検討してみたいと思います。

まず、目黒日大で日本大学への進学を希望する生徒はいわゆるNコースと言われるコースへの入学者であります。それ以外のコースは他大学進学を目指したり、スポーツや芸能での活躍を中心に高校生活を過ごしたりするコースです。では、今回検討するのはNコースの進学に絞ってみたいと思います。

Nコースの推薦入試の出願基準は3科12もしくは5科20です。この基準は日大豊山、日大鶴ケ丘(普通コース)、日大桜丘、日大第一、日大第二、日大豊山(若干この基準より緩い)と同じです。一般入試の合格偏差値は情報誌によれば57となっていますので、日大豊山や日大第一と同程度の水準になっています。

このように考えると、2021年度卒業生の7割が日本大学へ合格することができましたが、入学した時の推薦基準、偏差値から考えてみて、日大豊山や日大第一高校と同程度の進路状況と考えてよいと思います。

結論から言うと、決して目黒日大高校は、東京都にある他の日大付属高校に比べて日大への推薦で不利なこともなく、得なこともないということです。他大学進学については、選抜コースや中高一貫コースを中心に取り組んでいるので、学校としては半付属化していますが、コースとしてはN進学クラスについては他の日大付属高校と入試難易度も卒業後の進学状況も引けを取らないと考えていいようです。ただ、日大医学部への推薦進学数が昨年度は0名であること、日本大学の生物資源科学部や国際関係学部、第二部法学部、生産工学部、工学部などへの進学者数がそれなりに多いことを総合的に考えると、日大第二高校、日大習志野高校のような付属高校トップ校のような推薦状況より悪い推薦状況とも言えます。

目黒日大がお得と言えるためには、入試難易度が低くなるか・・・日大でも人気学部への進学が多くなるか、N進学クラスから他大学受験で難関大学へ多数合格者数を出すかなどの変化が必要かと思われますが、おおむね目黒日大のこの3年間は、学校経営的には合格点を獲得できる上出来な内容であったと思います。(学校関係者の皆様おつかれさまでした。)さらなる躍進を期待します。

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