東京都の島の高校へ島外から入学しよう!

東京都に島があり、島には7つの高校があります。これらの高校の紹介はすでにさせていただいていますので、興味のある方はそちらを見ていただきたいのです。今回は、生活面という視点で見たとき(後日、進路編をお伝えする予定です。)に、島の高校はどうなのかについて・・・考えてみたいと思います。この内容は、すでにその高校の島の島民のみなさん向けではなく、島民以外の人もしくは別の島の島民向けの内容となっています。ご了承ください。なお、島の高校に通学するには、島外受け入れ事業以外での入学の場合(大島国際海洋高校は除く)、基本的には全日制は、当初に保護者とともに転居するか島しょ在住の身元引受人となり得る6親等以内の親族がいること、定時制では、入学日までに都内に住所または勤務先をゆうすることが確実かつ入学後も引き続き都内に住所または勤務先を有する必要があります。なので島外受け入れ事業などをうまく利用しましょう

東京都の島にはどこでも高校があるわけではありません。島がある高校は、大島にある、大島高校、大島海洋国際高校、八丈島にある八丈高校、神津島にある神津高校、新島にある新島高校、三宅島にある三宅高校、小笠原にある小笠原高校の6島7校です。また、定時制があるのが、大島高校と八丈高校だけです。学科については、大島国際海洋高校が国際海洋科のみですが、他はすべて普通科を設置しています。また、大島高校と三宅高校には併合科(農業、家政)と八丈高校には併合科(園芸、家政)が全日制に設置されています。

大島国際海洋高校

この高校は海洋スペシャリストを目指す高校です。2022年度からは国際関係から水産関係の学科に改編のよていの高校です。寄宿舎生活を送ることが原則の学校ですので、島民以外の在校生が多く在籍しています。一級小型船舶操縦士の資格の取得ができたり、実習船「大島丸」にて実習があったりとかなり特色ある教育を受けることができます。部活動では「セーリング部」「端艇(カッター)部」「潜水部」など、いずれも全国レベルでの大会で好成績を収めています。特に端艇部は平成30年度、全国大会で念願の初優勝を果たしました。卒業後は東京海洋大学をはじめとする海洋関連の大学や、将来の航海士を目指す船員養成学校、国際関係の学部等々幅広い進路選択が可能です。就職では、警視庁、東京消防庁、自衛隊、海上保安庁などへ就職しています。この学校の場合は寄宿舎生活を送るので、大島での生活というよりは大島国際海洋高校寄宿舎での暮らしという側面が多いと思います。寄宿舎で過ごすということは団体生活であり、自由が利かない部分もある反面、仲間と濃密な生活を送ることのでき、規則正しい生活と栄養のバランスを考えられた食事など通学生には得られない生きる力をつけることのできる利点があります。将来公安系の公務員や水産関係の仕事に就きたい人にとっては、あらゆる意味で免疫と向き不向きを確認できるよい機会になると思います。また、いろいろな事情があって、この際自分自身を変えようと、自分のだらだらとした悪しき生活や交友関係を変えようとする人も、チャレンジしてみる価値は大いにあると思います。ちなみに、大島での生活の様子は大島高校の内容をよんでください。

大島高等学校

伊豆大島は都立高校のある島の中で、本州から一番近い島です。都心からの距離は120km程で、調布からの飛行機(1日2 ~ 4便)、竹芝からの大型船(1日1便)や高速船(1日3 ~ 5便)等で結ばれています。島の中央に三原山があり、カルデラ内の溶岩原や火口などの構成要素により、平成22年にはジオパークに認定されています。気候は、黒潮の影響を受け、年間の平均気温は16℃前後です。椿の咲く時期や夏には、多くの観光客で賑わいます。生活面で、そこそこ店が多く、すぐに安価で本土に帰りやすいことを希望する人にとってはもってこいの高校だと思います。竹芝桟橋からジェット船で2時間程度で到着することができます。また、調布の飛行場からも25分程度で到着することができる場所にあります。多くを望まなければ、これまでの暮らしとほぼ変わらない暮らしをすることが十分に可能な島です。

新島高校

大島・八丈島の程でないものの、そこそこの暮らしができて、比較的に安価に本土に帰りやすい場所にあります。新島は白い砂浜が広がる島で、都心からは160kmほど離れた、伊豆諸島の中ほどに位置する島です。調布から飛行機が1日3~ 4便、竹芝からは大型船が1日1便、高速船は1日1~ 2便、さらに下田からのフェリーが週6便と、様々な交通手段があります。人口は2500人程で、面積は24㎢ 弱、南北に10kmの縦長の形をした島です。大島、八丈島に次ぐ観光の盛んな島なので、多くを望まなければ、これまでの暮らしと変わらない暮らしをすることが可能です。新島は夏には観光客が大勢来る島です。マリンスポーツが好きな人や釣りが好きな人は楽しみの多い島です。なお、式根島からの通学者は船で通学します。

神津高等学校

神津島は伊豆諸島のほぼ中間に位置し、都心からは180km、伊豆の下田から55kmのと
ころにある人口1900人程の島です。島の周囲は22km、面積は18.58㎢ で、新宿区とほ
ぼ同じ大きさです。島の中央には天上山がそびえ、人気のハイキングコースとなっています。神津島へは、竹芝埠頭から大型客船で12時間、高速ジェット船だと4時間弱で毎日1便運航しています。飛行機は、調布飛行場から毎日2~4便運航されており、所要時間は45分程です。神津島村では、平成28年度から島外生徒受入事業が始まりました。男子学生寮「しらすな寮」が平成30年2月にオープンして、さらに令和元年10月には女子寮も完成して島外の生徒を受け入れています。神津島も、大島や八丈島ほどでないものの、そこそこの暮らしができて、比較的に安価に本土に帰りやすいです。多くを望まなければ、これまでの暮らしと変わらない暮らしをすることが可能です。

八丈高等学校

八丈島は都心から約290km離れた伊豆諸島南部にあります。八丈島は東京の島で唯一
ジェット機が就航(1日3便)している島で、島の中央部にある八丈島空港と羽田空港間の所要時間は約55分です。竹芝からの大型船(1日1往復)もあり、片道約10時間要します。学校では、八丈島の歴史や課題などを探究する八丈学、八丈太鼓、黄八丈の機織りやスキューバダイビングを学ぶ授業など、地域の特色を生かした授業を展開しています。また、島内の生徒だけで島外受け入れ事業を行っていて、島外の中学校から入学した生徒が、全日制では6名、定時制では9名学んでいます。八丈島は、それなりに店は多く、東京に帰るには結構な費用が掛かってしまうが、南国気分を味わいたい人は八丈高校がいいと思います。八丈高校は八丈島空港のすぐそばにあります。八丈島は、大島に次ぐ栄えている島で、お店や飲食店もそれなりにあります。そして本土からは相当南に離れているので、明らかに南国の島にきたことを肌で味わえる自然が豊富にあります。また、定時制もあり、バイトしながら自活して通学することもできるようです。

三宅高等学校

三宅島は、島の中央に雄山がそびえる火山島で、度重なる噴火によって形成された島で
す。面積は55.44㎢で山手線の内側とほぼ同じ大きさです。年間の平均気温は17.7℃で、30℃を超える日や0℃以下になる日は少なく、黒潮の海に囲まれた温暖多雨な海洋性気候です。国の天然記念物であるアカコッコなど、多くの野鳥が生息していることから、「バードアイランド」とも呼ばれています。都心から180kmの三宅島へは、調布飛行場からの飛行機が1日2 ~ 3便、船は竹芝からの大型船が毎日1便就航しています。
全生徒が声を掛け合いながら島の海水浴場で泳ぐ遠泳、シュノーケリング体験など、島の自然を生かした活動を行い、進学から就職まで多様な進路に対応する教育を行っています。

小笠原高等学校

小笠原高等学校のある父島は、平成23年に世界自然遺産に登録された、様々な動植物の固有種を育む小笠原諸島にあります。都心から約1,000km離れ、緯度は沖縄県北部とほぼ同じです。父島へは竹芝から大型船(おがさわら丸)が、6日に1便程度の頻度で片道24時間で運行しています。父島の面積は23.45㎢ で千代田区(11.52k㎡)のほぼ2倍で、2,000人を超える方が暮らしています。全日制普通科の小笠原高等学校では、「理数研究校」として、外来種の侵入状況の研究を行っています。また、環境省・林野庁・小笠原村等と連携した世界自然遺産の地における自然保護活動や、ウインドサー
フィンの授業等特色ある教育活動を行われます。母島在住者は寮に入寮します。

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