東洋大京北って結局どうよ?

ハロウィーンが近づいていますが、時には羽目を外し、時には勉強・・とメリハリつけて頑張ってください。

さて、今回は文京区にある東洋大学京北高等学校(文京区)について考えてみたいと思います。

この学校ですが、元々は京北高等学校・京北白山高等学校(かつての京北商業高校)の経営母体が変わって、校名が発展的に変更されて現在の名前になっています。学校自体は、以前は東洋大学の隣にあり、創立者(井上円了氏)が同じということから、東洋大学に卒業生の1割程度の推薦枠があったのですが、経営が京北学園から、東洋大学に代わって、東洋大学の推薦枠が160名(卒業生250名中)というおよそ6割程度に増えたのです。とにもかくにも・・・で京北高校から東洋大京北に代わって・・・どうなの?ということを考えてみたいと思います。

【進路】

まず、京北商業高校は普通科ではないので、進路面では参考にならないので、あくまで普通科であった京北高校との比較で考えてみたいと思います。かつての京北高校(東洋大京北に代わる数年前)では、上位1割から2割が早慶やGMARCHに合格していました。中の上あたりにいて、日東駒専になんとか、中位から下は大東亜桜拓帝国以下という状況にありました。しかし、東洋大学京北高校に代わってから、東洋大学に約5割弱の卒業生が推薦入学することができ、他大学にも上位3割程度が早慶GMARCH以上に合格しています。進学状況は大幅に上昇していると考えていいと思います。ただ、学校自体は半付属を目指しているようで、東洋大学進学をメインにするか、完全に他大学進学をメインにするかはっきりした方が今後の安定した需要の拡大につながると思われます。なぜなら、半付属は人気ですが、日東駒専の半付属化には限界があり、また日東駒専の付属高校をめざしている受験生の意識に、大学受験はしたくない、のんびり系列の大学に優先入学したいという層が根強くいるからです。どっちつかずの学校になると・・・中途半端な卒業生を量産してしまいかねない危うさがあるような気がしてなりません。

【入試難易度】

推薦基準の大幅な上昇、合格者偏差値の上昇の状況をみても、入試の難易度は高くなっていると考えていいと思います。ただ、推薦基準は大幅に上がっていますが、一般入試の合格者偏差値は思ったほど上がっていない印象があります。昭和の後期の私高都低と言われたバブル景気後の異常な私立高校人気の時の京北高校(普通科)の偏差値は57でしたので、当時に戻ったという感が強いです。学校としては半付属化、国公立や私立上位校の合格実績を上げたいと考えているのですから、合格者の平均偏差値が65前後まで伸ばす必要があると思います。そういう意味では課題があると言わざる負えません。

【部活動】

かつては、レスリング部やバスケットボール部や剣道部などが全国レベルで好成績を出していた時期がありました。今はスポーツ推薦もやめ、レスリング部もなくなり、運動部の強化は行わなくなりました。いい悪いはともかくとして、スポーツ界で「京北」の存在が消えつつあることは確かです。まあ、とりあえず部活動は落ち込んでいる傾向と言わせていただきたいと思います。

【学校施設】

かつては、狭い校地に京北高校と京北商業高校があって、それ空き地じゃないですか?という校庭で体育や部活動をしていました。しかし、新しい人工芝のグランドは舗装されていて、広くはないものの都心にしては恵まれた校庭になっています。また、校舎もきれいに整備されていて、かつての校舎に比べて使いやすい校舎になっています。ただ、かつての古い校舎も、体育館が2つあったり、温水プールがあったりと室内運動を行う施設は充実していた部分もありました。そういうことも踏まえて考えても・・・やっぱり東洋大京北になって施設はきれいで充実したと思います。

【所感】

学校経営側は、一日も早く半付属校として、偏差値67程度の学校になることをめざしているように思えます。それは、東洋大京北発足時から、国公立や難関私立大学を目指す生徒を熱心に募っているからです。またスポーツの強化などは行わない方針に転換したことも、進学校としてシフトしていこうとする姿勢の表れだと思います。

ただ、日東駒専の大学付属高校の多くは、系列大学への進学を前提とした教育を行っている学校が多く、逆に受験生の側もそれを期待していることが多いです。例えば駒大高校や専大附属高校、日大豊山、日大鶴ケ丘、日大櫻丘、日大第一、日大豊山女子、目黒日大などの学校は6割から7割以上の系列大学進学者を出しています。そして、そうした学校は受験勉強にしばられないのびのびした高校生活を売りにして、部活動を積極的に行えるよう学校側も奨励し、一部に強化クラブを設けてスポーツ推薦入学も行うなどのマネージメントをおこなって学園に活気を作り出しています。そうした王道の日東駒専付属高校の運営とは一線を画し、日大二高や日大三高型もしくは千葉県の専大松戸型の半付属校としてのマネージメントをしていこうとする東洋大京北の経営方針が吉とでるか出ないか、今後の10年間が楽しみです。個人的には、中学校募集を少なくして、高入生中心にして、卒業生の7割から8割以上が東洋大学に進学でき部活動も活発に行われるような学校にシフトチェンジすれば、偏差値60前後で落ち着いた経営ができるのではないかと・・・。とにもかくにも・・・東洋大学京北の未来に幸あれということで、見守らせていただきます。

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