悩む・・日大豊山と東海大高輪台

みなさん、志望校決まりましか。3学期制の中学校では内申点が12月末まで出ないので、なんとも決めがたいところですね。最後まであきらめずに少しでも高い内申点を取って、志望校へ出願できる幅を広げられるようがんばってください。

さて、今回は日本大学豊山高校(文京区)と東海大学付属高輪台高校(港区)について考えてみたいと思います。両校とも日本大学、東海大学という医学部をも含む巨大な総合大学の系列高校ですので、当然系列大学への進学を意識しながら検討するべき学校です。まあ、一つ一つ考えていきましょう。

【高校入試】

日大豊山は、推薦入試と一般入試に分かれます。また、推薦入試には2種類(推薦と特別推薦)あって、推薦は、高い出願基準ですがほぼ合格が確約され、特別推薦は、低い出願基準ですが、適性検査の結果次第では不合格になるというものです。もちろん併願推薦やスポーツ推薦もありますが、今回は割愛します。ほぼ合格確約の推薦の基準は5科20もしくは3科13です。これは他の都内の日大の付属高校と大きな差はありません。しかし、適性検査の結果次第の合格確約のない特別推薦の基準は5科16であり、これは他の都内の日大の付属高校の推薦入試ではありえない低い基準です。また、両制度とも資格があると加点することができ、資格があれば5科15でも出願可能です。ただ、注意してほしいのは年度によってはこの制度での受験生の多くが推薦入試不合格になり、一般入試を受けて推薦不合格者として優遇されてもさらに不合格になる受験生が多くいることもありました。応募者数によっては、まったく不確実な推薦入試の状況です。一方、東海大高輪台は9科35または5科20という基準があります。これは神奈川県の東海大相模や千葉県の東海大浦安あたりとはほぼ同基準です。しかし、資格や特別活動の実績などでこの基準に足りない受験生も推薦入試への出願が可能ですので、中学校の先生に相談するといいと思います。なお、一般入試の合格者偏差値は日大豊山東海大高輪台ともに57程度です。(個人的には、両校とも一般入試の偏差値に比べ、推薦入試の基準が高いような気がします。5科20以上とか9科35以上というのは偏差値60レベルの高校の基準と感じますが・・)

【進学】

日大豊山は卒業生の7割が日本大学に優先入学します。これは日本大学の付属校の中では多いほうです。都内では日大鶴ケ丘、日大櫻丘、日大一とならび日本大学への進学者数が多い学校です。東海大学高輪台は卒業生の8割以上が東海大学に優先入学します。これも他の東海大学付属高校の中では多いほうです。

【通学】

日大豊山は東京メトロ有楽町線の護国寺駅から徒歩1分の場所にあります。駅から地上に出てすぐの場所です。東海大学高輪台は、東京メトロ・都営三田線の白金高輪駅、都営浅草線の泉岳寺駅から徒歩10分程度の場所にあります。また、JR山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅からも徒歩15分程度の場所にあります。若干坂があります。

【施設】

日大豊山は校地自体は狭いですが温水プールがあったり、板橋区中台に野球場やサッカー場があったりと運動施設が恵まれている学校です。一方東海大学高輪台高校も校地は狭い学校ですが、隣接する東海大学高輪台キャンパスの施設を借りたり、埼玉県さいたま市に総合グランドがあり、野球部やサッカー部がそこで練習をしていたりと恵まれた環境にあります。

【併設中学校】

両校とも併設する中学校があります。ただ、高入生の数は多く、日大豊山は約半数、東海大学高輪台では約7割が高入生です。ですから併設中学校出身の生徒が幅を利かしているという感は、まったくと言っていいほどないようです。

【理数教育】

両校とも理数教育に力を入れています。日大豊山高校も東海大高輪台高校も他の都内の付属高校と比較して理系の学部に進学する生徒が多いです。日大豊山は、理工学部や生産工学部、生物資源科学部への進学が多いです。東海大高輪台高校は、かつて工業科があった学校(現在は閉科)で、伝統的に工学部や理学部へ進学する生徒が多いです。

【部活動】

日大豊山は野球部、バスケットボール部、水泳部、卓球部など活躍が有名な部活動が多くあります。東海大高輪台は、吹奏楽部の活躍が有名です。野球部も甲子園へあと一歩というところまでは行くのですが・・・東海大の付属で唯一の甲子園経験のない野球部の汚名を返上する日はちかいように感じますが・・・。

【男子校】

日大豊山は男子校です。都内の日大の付属で唯一の男子校です。東海大高輪台はかつては男子校でしたが、今は共学です。

【大学】

日本大学は学部ごとにキャンパスの場所が違います。また、必ずしも東京都あるとは限りません。文系はほとんどが都内ですが、国際関係学部は静岡県です。理系では理工学部はお茶の水にありますが、最初は千葉県の習志野キャンパスに通学しますし、生産工学部は千葉県習志野や船橋のキャンパスに4年間通います。生物資源科学部も4年間、神奈川県の藤沢市にあるキャンパスに通学します。一方東海大学はキャンパスが改変されて、都内の代々木キャンパスや高輪台キャンパスで学ぶ学部も増えましたが、主に神奈川県平塚市にあるキャンパスで学びます。また、海洋学部は静岡県にあったり、北海道や熊本県やアメリカのハワイで学ぶ学部等もあります。

【所感】

個人的には、日大豊山は内申点が5科20あって推薦入試で受験する人、また、一般入試で自信をもって合格する力がある人や併願推薦が取れる人やスポーツ推薦でほぼ内定している人以外は受験するのは慎重に考えてたほうがいいと思います。それでも、絶対日大豊山という人は、止めませんし応援しますが・・・。そして東海大高輪台に行きたい人は、大学が東海大学に入学することを前提として覚悟が出来ているならば、ぜひ入学することをお勧めします。(多くの学部が平塚キャンパスですが・・・)まあ、個人的には、無難な日本大学の付属である豊山がおすすめですが、男子校ですし・・・今は、大学名やOBの数で就職する時代でもないので・・・ただ日本の社長は日本大学が一番多いのも事実ですが・・・。共学で楽しい高校生活をと思うのなら、東海大高輪台ということになりますが・・・。難しいですね。

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