秋が深まってまいりました。体調に気をつけて、受験準備をしてください。
さて、悩むシリーズですが、今回は日本大学第二高校と國學院大学久我山高校について考えてみたいと思います。両校とも、杉並区内にある文武両道の高校として有名です。似ているけど、似ていない、追随しているようで、追い抜かしている?部分もある、なんとも言えない両校について考えてみましょう。

【難易度】
両校とも偏差値65程度で合格圏内に入る学校です。やや久我山高校の方が難化しているようにも感じますが、おおむね同程度と考えます。推薦の出願基準は、日大二高校が9科35ですが、久我山高校は5科22です。若干久我山高校の方が、基準が高いです。
【進学】
両校とも日本大学と國學院大學の付属高校ですが、各校の卒業生は系列大学へ日大二高校が3割程度、久我山高校が2割程度しか優先入学しません。他大学受験組の方が多いです。また、早慶からGMARCH程度の合格者が卒業生の半数程度でています。もちろん日東駒専もしくはそれ以下の合格者も出ていますが・・・。
【施設】
両校とも都内の高校の中では恵まれている学校と言えますが、特にグランドが大きいのは日大二高校です。杉並区天沼にある校舎にも大きなグランドがありますが、立川市にも野球部、ラグビー部専用のグランドがあります。一方、久我山高校ですが、決して広くないグランドですが、第三グランドまであることにはあります。
【部活動】
両校とも野球部・ラグビー部が全国大会に出場した実績があります。日大二高校の野球部は昭和の時代は甲子園に何度も出場したり、プロ野球選手を輩出していたりしました。最近は、そこまでの活躍はないものの、恵まれた施設と伝統の力で、まだまだ、すばらしい活動をしているようです。一方、久我山高校は、野球部、ラグビー部、サッカー部、陸上部(男子駅伝)、男子バスケットボール部が全国レベルで高校成績を残し続けています。ちなみに、久我山高校はスポーツ推薦のクラスがあるようです。
【通学】
日大二高校は、中央総武線、地下鉄丸ノ内線の荻窪駅から徒歩15分程度の場所にあります。久我山高校は京王井の頭線の久我山駅から徒歩15分程度の場所にあります。
【系列中学校】
両校とも系列の中学校が併設されています。日大二高校は、高校入学生が半分程度いて、中学入学組と高校入学組がおおむね分け隔てなく指導をしているようですが、久我山高校は中高一貫教育の特色が強くなりつつあり、高校入学生人数も少なくなりつつあります。
【所感】
昭和の中期から終期にかけて、あらゆる意味で日大二高校の方がリードし、久我山高校が日大二高校を追いかけていたイメージがありましたが、平成に入り久我山高校の方がリードするというよりも、文武両道の見える化が図れて、徹底されてきて今日の久我山高校ブランドを作り上げているように思います。日大二高校は逆にブランド化よりも安定的な落ち着いた学校経営をして、昭和の頃の輝きは薄れたものの、根強い人気をある程度保ちながら今日の位置を守りつつあるように思えます。個人的には、エネルギッシュで目標達成のために邁進したい人は久我山高校に進学するのがあっているのかなぁと思う反面、のびのびとあらゆる可能性を自由に試したい人は、日大二高校があっているのかなぁと思いますが・・・。ぜひ、検討してみてください!