いよいよ10月になりました。受験勉強は順調ですか。
さて、今回の悩む・・シリーズは、国学院高校(渋谷区)と明治学院高校(港区)について検討していきたいと思います。


両校は男女共学の高校として人気の高校です。入試の難易度は、少し明治学院高校の方が、国学院高校よりも高いですが。おおむね国学院高校は偏差値60前半から中盤、明治学院高校は偏差値60中盤以上で合格圏内であろうと予想できる入試がここ数年行われています。推薦入試の出願は、国学院高校は5科22以上、明治学院高校は9科36以上という基準です。ただ、どちらの推薦入試もほぼ全員合格という入試ではなく、推薦入試の出来不出来で不合格者がでます。特に明治学院高校は、推薦入試で多くの不合格者を輩出し、不合格覚悟で一般入試の際にもらえる優遇目当てで出願している受験生も多いと予想されます。
では、どちらの高校を受験すべきについて、一緒に考えていきましょう
【進学】
どちらも付属高校ですので、系列の大学への優先入学の道があります。しかし、両校とも半付属化された高校で、その歴史も古く、半分以上の生徒が他大学受験をします。系列大学への進学者は、ここ数年おおむね3割程度で推移しています。
【通学】
国学院高校は、地下鉄銀座線の外苑前駅が一番近く、徒歩3分程度です。JRの中央総武線の千駄ヶ谷駅や地下鉄大江戸線の国立競技場駅からも15分程度の場所にありますので、千駄ヶ谷駅や国立競技場駅を利用する生徒も多いようです。明治学院高校は、地下鉄三田線、南北線の白金台駅や地下鉄浅草線の高輪台駅が最寄り駅となり、徒歩で10分程度で通学できます。
【おしゃれな立地】
国学院高校は、目の前が神宮球場や秩父宮ラグビー場です。また、徒歩3分ほどで国立競技場があります。部活動で神宮外苑を走ったりしている姿も目にします。また、外苑前は青山通り(国道246)という人気の道路で、渋谷駅から青山までの道並みにはおしゃれなお店が軒を連ねています。一方、明治学院高校も港区白金というおしゃれな街に学校があり、シロガネ―ゼと呼ばれる気品あふれるご婦人がカフェでお茶をしながら優雅なひと時をすごしているプラチナ通りや東大の研究所といったアカデミックな場所、八芳園といった立派な宴会場や庭園などワンランク上の素敵なスポットが満載の場所です。
【施設】
国学院高校は、1学年の生徒数が600名程度もいるのですが、大変コンパクトなつくりの学校です。都心の限られた場所をうまく使って教育活動を行っている・・ということが言えます。そして、明治学院高校は1学年300名程度の学校で、コンパクトなつくりの学校です。ただ、大学の敷地の一部に立地してるので、高校だけをみるとコンパクトですが、隣の大学の敷地も含めて考えると・・・まあそれなりの大きさの学校ということになります。
【生徒】
どちらの高校も系列の中学校がありません。明治学院中学校というものがありますが、これは東京都東村山市にあり、卒業生は明治学院東村山高校へ進学します。ですから、明治学院高校は高入生のみの学校です。この2校の特色の一つが、中高一貫教育全盛の時代にあって、高入生のみの私立高校、そして半付属高校・・・男女共学・・・こうしたことが、逆に人気の要因となっているのかもしれません。
【系列大学】
国学院大学も明治学院大学も文系のみの学部しかない大学です。大学の入試難易度もほぼ同レベルで、大学受験界では、成蹊大学や成城大学や武蔵大学や獨協大学と並んで括られるています。キャンパスは、国学院大学は渋谷駅と神奈川県の横浜市青葉区にキャンパスがあります。明治学院大学は、明治学院高校のとなりの白金と神奈川県の横浜市戸塚区にあります。
【その他】
国学院は大学に神道文化学部があり、神主さんになる卒業生もいるようです。一方明治学院はキリスト教系の学校です。学校内にチャペルがあるようです。
【所感】
この2校とも、おしゃれな立地や半付属的な学校の特色、共学高校で高入生のみという人気要素のある多分に含んでいる学校なので、なかなか甲乙つけがたいところがあります。むりやり雰囲気を分けるならば、和風でスタイリッシュな国学院・・・洋風でスタイリッシュな明治学院・・・といったところでしょうか。私は個人的に洋風な食事が好きなので・・明治学院を選ぶかな・・・あと大学の学部が明治学院の方が興味があるの分野が多いので明治学院かな・・・といったところです。でも、国学院も体育教師の免許がとれる学部もありますし、渋谷キャンパスで大学生活はなにげに便利かと・・・悩むところですね。