ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。勉強ばかりでなく、息抜きにお出かけするのも気分転換になっていいかと思います。
さて、GMARCH(学習院・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)の付属高校ですが、学習院以外は、8割以上の卒業生が系列大学に進学しています。つまり、学習院の付属以外は、系列大学を卒業して社会に出ることを前提に付属高校に入学すると言っても過言ではないのです。

ちなみに、GMARCHの付属高校はどれも合格者は偏差値65から70の間に多く分布しているので、平均偏差値67で合格の確率が高いと考えられます。推薦入試では、出願基準はおおむね9科37もしくは38以上という学校が多いと思います。(ただ合格者は9科40以上の受験生が多いので、推薦受験生は基準ギリギリを目指さず、少しでも高い内申点をとるようにしてください)
つまり、多少の難易度の差はあるものの、GMARCHの付属はそんなに大きな難易度の違いはありません。しかしながら、大学受験においては・・・。就職試験においては・・・。じつは付属高校の受験以上の「差」があります。個人的には、学歴差別や学歴フィルターなど、ものすごく嫌いな社会の害だと思うのですが、現実には消えないので、気が進まないのですが、今回はそのことに着目して、どの付属高校に入学するのが得か。私の独断と偏見に基づきお伝えします。
第1位 中央大学附属高等学校、中央大学杉並高等学校、中央大学高等学校、中央大学横浜高等学校
中央大学の付属を第一にお勧めします。なぜなら、中央大学は文系・理系の学部が揃っている人気の総合大学であること、特に、大学入試において、中央大学法学部については早慶の中・下位学部と引けをとらない難易度を示すので、企業でも中央大学の法学部卒業生だけは、一目おいている企業が少なくないと言われています。また、卒業生の司法試験合格者も多く、検察庁では多くのOBが学閥をつくりつつあると言われています。各付属校の上位約3割程度は中央大学法学部に付属推薦で入学できる可能性があります。明らかにお得です。また、現在文系学部は八王子にあるキャンパスを拠点にしていますが、少しずつ都心へ回帰する計画も進んでいるようです。
第2位 明治大学付属明治高等学校
この学校は、明治大学に希望者のほぼ全員が進学できます。明治大学も文系から理系まで揃っている総合大学です。また、学部間の難易度が大きな差がなく、どの学部に入っても大きく得した、損したということはないと思います。ただ、一般的には大学内で難易度の高いと思われる法学部ですが、大量留年者を出したり、単位の取得の難しい必修科目があるとの評判もあったりと、付属生にとっては決して人気の学部ではないようですが・・・。あと社会には今だに六大学神話みたいなものがはびこっていて、六大学野球の話題や、同僚や親せきの結婚式なんかに行くと、気持ち悪くOBだけで校歌を歌い、六大学出身でないと肩身を狭く感じさせるような雰囲気に出くわす場面がありますが、明治大学を卒業しておけば・・・まあそういうときに肩身の狭い思いをすることは少ないかと・・・(個人的にはくだらないと思いますが・・・まあ、どちらかというと早稲田や慶応出身者が好んでこのような雰囲気を作るのですが・・・)
第3位 明治大学付属中野八王子高校、明治大学付属中野高等学校
この2校は、明治大学の系属高校なので、明治高校に比べて明治大学の進学率が若干低い傾向があります。(最近では中野八王子高校はほぼ同じくらいに見られつつありますが)しかし、大学に進学してしまえば、あとは関係ないので、とりあえず高校でも勉強をがんばって明治大学に進学してあとは就職試験で明治大学卒業者として堂々と希望の企業や官庁に入ってください。ちなみに中野高校は男子校です。
第4位 立教新座高等学校、立教池袋高等学校
立教大学も東京六大学の一つであり、おしゃれなキャンパスのイメージと池袋好きにとっては放課後遊ぶにはもってこいな楽しい4年間を過ごせる大学として人気です。ただ、これといった看板学部がないことや、理系学科が少ないこと、就職において思ったほど立教ブランドは通用しないこと等の現実・・・。また付属小学校や中学校の出身者がやや付属高校で幅を利かせていること(特に池袋高校)や小学校出身者には大物有名人のご子息も少なくなく・・連中との付き合いが・・・。この辺を加味すると・・・このあたりの順位でお勧めしておきます。なお、立教女学院は高校からの募集がありません。
第5位 青山学院高等部
青山学院大学は文系理系の学部が揃った総合大学として人気の大学です。高等部の卒業生の多くが系列大学へ進学する学校です。ただ、就職においては青山学院ブランドは思ったほど通じないこと、初等部・中等部の出身者が高等部に多く在籍して幅を利かせていること・・大物有名人のご子息も多く・・・生徒も保護者も人間関係が大変そうな話が一部のマスコミから報じられていること・・・などを加味するとこのへんの順位かと思います。あと付属高校の入試の難易度はGMARCHで一番高いのに・・・ということも加味してお得度ランキングはこの辺です。
第6位 学習院高等科
学習院大学は、理系学科がやや少ないですが、文系理系の学部のある総合大学として人気があります。ただ、学習院高等科は、卒業生の6割程度しか系列大学へは進学せず、それ以外は他大学受験をする傾向があります。学校側が他大学進学指導を熱心にやっているわけでもなく、ほぼ自力受験で難関大学の合格を手にしている生徒がほとんどですが、昔から半付属の高校として実績を上げています。就職では、学習院ブランドというものは特にありませんが、GMARCH大学というくくりの中で扱われているようです。問題は男子校であるので、共学を望む受験生からは敬遠されているようです。なお学習院女子は高校からの募集はありません。
第7位 法政大学高等学校、法政大学第二高等学校、法政大学国際高等学校
法政大学高等学校は、東京都で唯一の法政大学の付属高校です。神奈川県にある法政大学第二高等学校と法政大学国際高等学校も東京から通学可能な場所にあるので、この3校からご自分の通いやすい、合格しやすい高校を選んで通学してもらうといいと思います。法政大学の強みは東京六大学の一つであることやOBが世間に多くいて、就職活動がしやすいこと等があります。ただ、大学受験の難易度では明らかに他のGMARCHの中で易しい大学であります。大学受験においては、滑り止めとして一定の人気はあるのですが、第一志望として入学する受験生は決して多くはないと思われます。付属の方が入りづらいのでは・・・と個人的には思ってしまいますが・・・。この学校の私個人が考える適正偏差値は63程度が妥当だと思われますが・・・受験情報誌には67以上で3校とも記載されていますので、お得度では低い順位になってしまいました。