令和4年2月の入試が終わり、みなさんは令和5年2月の入試に向けて努力しているところかと思います。私が注目している学校がいくつかありますが、その一つに國學院高等学校(渋谷区)があります。

この学校の志願者の変化を見ると、おおむねその年度あたりの偏差値60から偏差値65の生徒の動向が見えてくると思っているからです。特に、私は東京都において業者テストがなくなり、内申点が相対評価から絶対評価に変わったあたりから、この学校を志願する生徒の中身にも一部変化が表れていると見ているからです。また、高等学校の学費の実質無償化の制度が普及していることも、かつて都立高校のみしか受験しなかったもしくは進学しなかった層が私立・・・特に國學院高等学校などの高校入学生のみの半付属高校や特進コースなどを新設した新進気鋭の進学校(かつて偏差値40台の中堅下位の高校であったが、特進コースの設置などで一気に進学校化した高等学校)を受験校として具体的に検討している傾向があるので、國學院高等学校をめやすにしてその動きにも注視しています。
それでは、令和4年度の國學院高等学校の入試について独断と偏見で振り返ってみたいと思います。
この高校ですが、令和3年までは推薦入試の定員割れが見られましたが、令和4年度は推薦入試での定員割れがなくなりました。もともと定員割れしていた理由は推薦基準が5科22という高い水準であったため、この基準をクリアした受験生が推薦入試の募集数に達していなかったことが要因と思われますが、令和4年度の推薦入試において、基準である5科22は変えずに定員割れがなかった点は、単純に國學院高等学校を目指す受験生の層の学力が少し上がってきてると考えられます。(各中学校が内申を緩ーく評価している傾向が出てきているかもしれませんが・・・)ということは、おおむね國學院高等学校を目指す受験生のレベルは高くなっていると結論付けましょう。
この背景には、下記の理由が考えられます。
〇高校入学生のみの学校であること
都立大好き層を私立高校が獲得するときに大きな武器になります。みんな同じスタートライン。在校生の経済水準も金持ちのボンボンが比較的少ないと思われがちです。
〇半付属化という最近の流行を昭和の時代から取り入れている学校であること
付属高校の利点を生かしつつ、他大学も狙える選択肢を持てる高校が、GMARCH未満の大学付属高校では、人気の傾向です。特に、かつての都立高校大好き層は、大学受験の現実を理解してない人がいるので、中学3年生で日東駒専以下の大学にしか進学できない自分の未来を受け止めきれない人が多くいるので、半付属かはその層から好まれる傾向があります。
〇渋谷区神宮前というブランド価値の高い場所に立地していること
なんだかんだ言っておしゃれな場所にある高校に夢を抱く人は今でも多くいます。いやむしろ増えているのかもしれません。特に東京オリパラのあった昨年の後の入試ですので、新しい国立競技場や今後建て替えが予定される秩父宮ラグビー棒や神宮球場の傍のは人気の立地です。
〇男女共学校であること
女子高に行きたくない人が増えています。多くの女子高が共学化され、女子部も男女共学への変更している昨今、かねてから男女共学校の私立高校として学校経営している國學院高等学校に受験生があつまりやすい傾向があります。
【令和5年度入試の展望と所感】
5科22の高い推薦基準を持っていても、GMARCHの付属や他の進学高校や都立の上位校へ進学せず、國學院高等学校に進学する生徒が確実に増えてきているように思います。来年度もその傾向は続くと思います。
おそらく、國學院大學の進学の特権を付属生として確保しつつ、早慶上智やGMARCHの上位学部もしくは国公立や医歯薬学部の大学への受験などの可能性をもちつつ、高校生活をスタートさせたいという、高い志(プライド?)の中学3年生やその保護者にとっては、國學院高校のような高校入生のみの半付属校は日東駒専の付属高校や系列大学への内部進学前提のGMARCHの付属高校よりも志望順位が高いタイプの高校なんじゃないかと思います。
とにもかくにも、ひとつ傾向として受験関係者は理解しつつ、その子供の高校卒業後のことも考え適切な進路指導をしてあげてほしと思いますが。
偏差値がなくなり、内申点重視の現在の東京都の高校受験事情、そして高等学校実質無償化、そして少子化による大学入試の易化は、かつては上位から中堅の都立高校に進学していた層の中の一部にいると思われる、特に高い志(プライド?)の中学3年生やその保護者を刺激し、半付属化や特進コース等を設置する新進気鋭の私立高校の台頭を招いている・・・ということが言えようか・・・。あくまでも独断と偏見の意見ですが・・・。(ちょっとしたバブルかも)
コメント失礼します。令和4年度に推薦にて入学した保護者です。コメント通りと思います。神奈川県よりの通学ですが、県内私学のどこよりも高校生らしい生活ができ、校則もほどほどで慣れてしまえば大丈夫です。何よりも文系寄りの息子には國學院大学という付属の安心感があり、学校側も無理やり詰め込む様な事はしません。神奈川県にはこのクラスの付属は無く2,3番手の公立高校よりも進学実績は断然上で選択して良かったと思いました。昨年は、大きく定員割れ、今年は90名弱がオーバー、今年は、英検準2が必須となるのでどうなるのでしょうか?この記事は、令和の記事ですよね。平成とあり少々驚きました。誤解を受けると思いますので訂正をおねがいします。読み進めて
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