受験先生は相変わらず大学付属高校や都立上位校の人気がそれなりに高いと予想します。また、特進コースを設けた新興進学校も相変わらず都立上位や中堅校の併願校として人気が続くと見られます。

しかし、そんな今だからこそ、昭和の時代より進学校として確固たる人気と伝統を積み重ねてきた学校が穴場としてねらい目なのかもしれません。
なぜなら、そのような学校には根強い指定校推薦枠や進学指導の実績のある教員や学校体制が貴重な財産としてあります。ぜひ、それを活用して大学入試が少子化で軟化している今こそ、安易に付属校に入学することなく、また安易に特進コースに入ることなく、伝統校に身を置くことがお得な生徒もいることと思います。
そこで、2022年入試でお得と思われる進学校をご紹介します。
〇城北高等学校(板橋区)
この学校は、昭和の終わりから平成にかけて進学校としての人気が定着し、偏差値67以上ないと入学が困難な学校となりました。かつては都立高校上位校や早慶の付属高校の滑り止め校として位置づけられていました。しかし、男子校ということもあるのかどうが分かりませんが、ここ数年軟化が見られています。現在では偏差値65程度でしたら合格することは可能で、60台前半でも当日の調子が良ければ合格することも可能です。文武両道をモットーとした学校です。ぜひチャレンジしてみてください。
〇巣鴨高等学校(豊島区)
この学校も、昭和50年代より難化して、開成高校や武蔵高校(かつて高校から募集があった)の滑り止めとして位置づけられました。都立上位校に合格しても巣鴨高校には不合格になる受験生も少なくありませんでした。しかしながら、ここ数年軟化し、現在では偏差値67程度で合格することが可能な学校となりました。MARCHの付属の方がやや合格が厳しい状態もあります。ぜひ、このチャンスを逃すことなく、巣鴨の伝統の教育を受けるチャンスをゲットしてください。
〇桐朋女子高等学校(調布市)
この学校の普通科は、かつて上位の私立高校として人気の学校でした。ここ10年ほどで軟化し、現在では偏差値60前後で合格できる学校になっています。伝統あるこの学校には多くの著名な卒業生がおり、進学状況は現在でも多くの難関大学へ卒業生を輩出しています。特に東京女子大学との連携が始まることも大きなこの学校に入学するメリットとなると思われますので、ぜひ軟化している今こそ入学するチャンスだと思います。