みなさん、2学期も始まり少しずつ高校受験が近づいている今日この頃です。Ⅱ期制の区市町村や私立の中学校出身の人は、この9月で内申点が判明してくるので、志望校への推薦入試への出願ができるか、できないかがわかり受験計画も固まってくることでしょう。

さて、内申点がよかった人は志望校の推薦入試を上手に活用して合格へと近づいて欲しいのですが、内申点が思うように取れなかった人、または性格的に内申点を取るのが苦手な人、嫌いな人・・・あきらめないでください。なぜなら学校によっては推薦入試で受験するよりも一般受験の方が入りやすい!?という学校もあるような気がします。
さて、では私が独断と偏見でこの学校は一般受験の方が入りやすいのでは・・・という学校を大学付属校に絞って挙げてみますので、参考にしてください。
〇東海大学付属高輪台高等学校(港区)
この学校の推薦入試の基準は内申5科20点または9科34点です。しかしながら受験情報誌による一般入試のほぼ確実の偏差値は53です。(個人的には55は必要かと感じますが・・・)また、この学校の一般入試の偏差値基準は下降傾向です。ですから令和4年度入試では、さらに下降することも否めません。常識的に考えて5科20点または9科34点の生徒の多くは偏差値60前後ですので、どう考えても一般入試の方が合格しやすいと考えます。ただ、併願推薦制度がこの学校にはあり、一般入試の受験生の中に混じっています。そのことを頭に入れて受験してください。
〇日本大学第一高等学校(墨田区)
この学校の推薦入試の基準は内申5科20点以上です。しかしながら受験情報誌による一般入試のほぼ確実の偏差値は57です。また、この学校の推薦入試は確約ではなく適性検査の出来で不合格になる可能性があります。こうしたことを踏まえて考えるとこの学校は推薦入試より一般入試の方がお得なのかな!?と考えてしまします。同じ一般入試の偏差値57の日本大学豊山高等学校では、一般入試での合格は特別推薦(学業)と併願推薦組との争いの中、高い競争倍率を勝ち抜かなくてはならないことを考えると、東京都の日本大学の付属高校で推薦入試より一般入試の方がお得なのは、私は日本大学第一高等学校だと思います。ぜひご検討を。
〇玉川学園高等部(町田市)
この学校は推薦入試という形ではなく、一般入試と同日に専願優遇、併願優遇、オープン(第一志望)という形で入試が行われています。専願優遇の基準は5科20または9科34以上、併願優遇の基準は5科22または9科37以上となっています。専願、併願ともに優遇をとれる生徒は偏差値でいえば60から65あたりの学力と思われます。しかし受験情報誌によれば、ほぼ確実の偏差値は55となっています。オープン受験の方がお得では・・と思わざる負えません。
〇成城学園高等学校(世田谷区)
この学校の推薦入試の出願基準は9科36以上です。しかしながら、受験情報誌によると一般入試のほぼ確実の偏差値は60です。9科36以上とれる生徒の多くは偏差値で言うと60代前半から中盤にいると思われますの、この学校もやや一般入試がお得であると考えられます。特にこの学校は、これまで一般入試でも偏差値65前後は必要であった学校ですが、ここ数年下降気味で、とうとう偏差値60ジャストまでになっています。ただ、根強い人気があり倍率は高倍率の入試になりますので、油断はできないと思います。どうしても成城学園!田村正和さんの後輩になりたい!という中学生は内申点がたりなくてもあきらめず一般入試で受験してみてください!
〇國學院高等学校(渋谷区)
この学校の推薦入試の出願基準は3科13かつ9科22以上です。この基準をクリア―する生徒の多くは偏差値65以上はあると思われます。しかしながら、この高校の一般受験情報誌のほぼ確実の偏差値は63です。また、推薦入試はここ数年定員割れをしています。つまり基準を満たす受験生が学校が望む人数だけ募集してもらえていない傾向があります。このような状況を鑑みるとこの学校の特に一般入試第一回目がねらい目だと予想します。なぜなら、先ほど挙げた偏差値63というのは、第二回目、第三回目の受験生を合わせた予想偏差値だからです。第一回目は偏差値63より低く、おそらく偏差値60前後でも当日の点数では合格することが可能であると考えます。どうしても國學院高校に入り、天才DJ&芸人のふかわりょうさんや天然アナウンサーの小林麻耶さんの後輩になるんだ!と意気込む方などは推薦基準に達しなくても一般受験第一回目に挑戦してください。ちなみに第二回目、第三回目は合格が難しくなると予想しますのでご注意を。