都立か私立か悩む方が多いと思います。もちろん個々人で、自分の向き不向きで進路を考えていただきたいところですが、こちらでは入学(入口)上位校の高校について、卒業後の進路(出口)を視点に考えてみたいと思います。

今回例として挙げるのは、都立青山高等学校と私立城北高等学校で比較してみたいと思います。
〇都立青山高等学校
東京都の港区にある都立高校です。最寄り駅は地下鉄の外苑前駅から徒歩5分もしくはJR千駄ヶ谷駅もしくは地下鉄国立競技場駅から徒歩10分程度で着く場所にあります。この学校の2020年の卒業生は282名です。そのうち大学進学者は212名、短大・専門は3名、進学準備67名となっています。大学別現役合格者数ベスト5は、1位明治大学108名、2位早稲田大学79名、3位慶応大学54名、4位立教大学50名、5位法政大学46名です。早慶上智の現役合格者は、早稲田大79名、慶応大50名、上智大39名で合計168名です。また、東京大学2名、京都大学5名が現役合格となっています。

〇城北高等学校
東京都の板橋区にある私立高校です。最寄り駅は東武東上線の上板橋駅から10分程度で到着します。この高校の2020年3月の卒業生は351名です。そのうち、4年制大学進学者は241名、短大・専門は1名、進学準備109名となっています。大学別現役合格数ベスト5は、1位明治大学137名、2位早稲田大学106名、3位日本大学84名、4位東京理科大学74名、5位慶応大学、芝浦工業大学59名です。早慶上智の現役合格者数は、早稲田大学106名、慶応大学59名、上智大学11名で、合計176名です。また、東京大学7名、京都大学4名が現役合格となっています。

〇結論
都立青山高校、私立城北高校ともに、卒業生の2~3割程度が進学準備(いわゆる浪人)の進路になる生徒がいます。これは、難関大学進学を目指して卒業後も進学準備をするためのものであると思われます。また、現役で早慶上智への合格者が卒業生の半数と同数程度います。(都立青山が上智大学が多いのは・・・共学だからなのか・・・それとも・・)現役でも上位層にいれば早慶上智への合格は可能であることが推測されます。ただ、城北高校は男子校ということもあるのか、理系の生徒の割合が少し多いと思われます。それが進学先にも影響がでているようです。なお、東京大学、京都大学の合格者では若干城北高校の方が実績が高いようです。結論から言うと、どちらの高校もそう大きな大差はないようです。また、両校とも文武両道を掲げ、部活動も盛んに行われている学校ですから、あとは男子校か共学校か・・・都心か郊外か・・・というあたりで比較検討してみてください。