受験校は、自分自身で情報を収集し、判断して決定することが大切であると思います。

もちろん学校は進路指導(キャリア教育を含む)をするのが仕事ですから、生徒に自分の将来について考えさせる機会を提供することは必要ですし、塾は生徒の受験する高校の合格に必要な学力を身に着けられるようサービスを提供することが重要です。
しかし、学校や塾は自信満々で進路指導の名のもとに受験校まで具体的に進めてくることが多いです。具体的に学校名や学校の種別(都立を第一志望にしたほうがいい、〇〇高校は評判がわるいから止めて、〇〇高校のほうが評判がいいから・・等々)まで進めてくる先生を信じて、言われるがままに受験校を決定してしますと、中学校在学中は幸せかもしれませんが・・・卒業後後悔することになります。
特に近年は、塾や中学校の先生が生徒に単願や併願の推薦するしないの権限が与えられているので、一部の私立学校は、塾や中学校の先生に接待まがいのことをして、自分の学校へ推薦で多く受験させてもらえるように営業活動をしている動きもあります。そういう影響を受けている塾や学校は、さりげなくその高校を生徒に受験させようと企てます。
塾や学校の先生は受験生の人生に責任をとってくれません。 責任は生徒自身が一生後悔するという形でとるのです。塾や学校の先生の言いなりに受験校を決めて失敗しても、生徒には後悔の念が残ります。
もちろん、進路指導は先生方の仕事です。そして生徒の将来のことを真に考えた上で、おせっかいにも受験校まで具体的に進めてくる先生方もいるかもしれません。しかし、その責任は、良かれと思って熱心に進めてくる先生方ではなく、生徒自身がとることに変わりはないのですから、自分自身で保護者とともに資料を収集し受験校決定することが大切なのです。
例えば、大学付属高校への進学希望する場合、なによりも大学付属高校のメリットは、受験勉強に翻弄されず、高校生活をエンジョイすることができることです。それは、系列大学の優先入学制度が付属高校にはあるからです。じゃあ、中学校や塾の先生の勧める大学付属高校へ入学しよう!あの大学は有名だからあの付属を受験しよう、通学しやすいし、同じ中学校や塾から毎年大勢入学しているから受験しようと考えるのは、やめておいたほうがいいです。なによりも、自分の将来の希望や個性に合う大学を選ぶ→そしてその付属高校を選ぶ・・・というように論理的に自分自身の考え方で選ぶべきです。マスコミの仕事がしたい・・、どこの大学が就職が強いか金融業界で仕事がしたい・・、どこの大学が就職が強いか官公庁で仕事がしたい・・・、どこの大学が多く合格者を出しているか、などなどそれを調べて、そして大学を選び、そしてその大学に入学しやすい高校はどこだ・・・この作業を自分自身で行い、受験校を決定してください。
例えば、国公立大学に進学したい。難関大学に進学したいとします。塾や学校の先生から、〇〇学園特進コースは国公立大学や難関大学の進学に特科したコースだからと勧められて受験します。実際入学してみたら、その高校の特進コースからは数名しか国公立や難関大学には合格しておらず、一番合格実績が多いのは、中堅大学だった・・なんてことはよくあります。特進コースとは名ばかりで、実態は中堅大学合格のためのコースだった・・。たとえ特進コースでも、たとえ受験情報誌に偏差値70と出ていても、その高校の大学合格実績を見てください。A高校は特進コースもなく、偏差値も66なのに、一番合格実績が多いのは早稲田大学で次が慶応大学でした。しかし、特進コースがあるB高校は、偏差値70と情報誌に出ているのに、大学の合格実績をみると日本大学が一番多く合格していた・・・あれ!おかしいなぁ・・・じゃあ偏差値も低いし特進コースもないし、授業も日本語で行われる特色のない高校だけど、A高校に進学しようと自分自身で考えたほうがいいです。
このサイトがその一助になれば・・・と思います。