武蔵野大学をご存じですか。

武蔵野大学は江東区有明に本部がある大学です。有明だけでなく、西東京市にもキャンパスがあり、こちらのほうが歴史が古いキャンパスです。1965年に武蔵野女子大学が創設され、2004年に共学化され、その前年から武蔵野大学と名称が変更されました。
武蔵大学、武蔵野学院大学、武蔵野美術大学、武蔵野音楽大学、武蔵野短期大学とは別の法人の学校です。
設置学部は、文学部、法学部、経済学部、経営学部、データサイエンス学部、人間科学部、工学部、薬学部、看護学部、教育学部が設置されています。これだけバラエティな学部がある大学は都内でもそう多くはありません。立派な総合大学です。また、通信教育学部も設置されています。こちらでは、人間科学部と教育学部の学習ができるとのことです。
キャンパスは2つあります。有明キャンパスはりんかい線の国際展示場駅やゆりかもめの東京ビッグサイト駅から徒歩10分弱の場所にあります。武蔵野キャンパスは、西武新宿線の田無駅から徒歩15分程度の場所にあります。この武蔵野キャンパスには、付属の武蔵野大学高等学校・中学校、武蔵野大学附属幼稚園が併設されています。
武蔵野大学の付属高校は、都内に2つあります。一つは西東京市にある武蔵野大学高等学校と、千代田区にある武蔵野大学附属千代田高等学院です。
武蔵野大学高等学校は、つい最近まで女子校でした。武蔵野女子学院ということで、地域の方々に長く愛されている高校ですが、併設中学校が2019年から、高等学校は2020年から共学化されました。武蔵野大学へは約3割程度の卒業生が進学しているそうです。建学の精神は、仏教精神に基づく、真の人間教育、人間成就の教育だそうです。コースは3つあり、ハイグレード、PBLインターナショナル、本科に分かれています。
入試は、推薦入学が、ハイグレード40名、PBLインターナショナル30名、本科60名、出願基準はハイグレード5科19以上もしくは3科12以上、PBLインターナショナルは5科18以上もしくは3科11以上(全科3以上、英語は4以上)、本科は5科17以上もしくは9科31以上です。併願推薦は5科、9科でプラス2点以上、3科でプラス1点以上です。適性検査と面接があります。一般入試は推薦入試と同じ人数を行います。一般入試にも併願優遇の制度があります。また若干名の帰国生入試もあります。一般入試では、ハイグレードとPBLインターナショナルは偏差値60以上、本科は55以上が必要です。
武蔵野大学附属千代田学院は、千代田区四番町にある高校です。千代田女学園として長年女子教育に力を入れていた高校でしたが、法人の合併により、共学化、校名変更を行い、中学校も募集停止し、高校のみの学校へと変わりました。最寄り駅は市ヶ谷駅、四ツ谷駅からは10分程度、地下鉄の麴町駅、半蔵門駅からは5分程度の場所にあります。仏教・浄土真宗の教えを建学の精神として創立し、「叡知・温情・真実・健康・謙虚」という〈学園のこころ〉のもと、宗教教育と国際理解教育を柱に教育をしている学校です。進路は大学進学者がほとんどですが、武蔵野大学への進学枠は今後ますます拡大していく予定とのことです。45分授業で1日、8時間の授業を行うことで、効率よく集中して学習効果を上げる工夫をしているとのことです。コースは、選抜探究、附属進学の2コースです。
入試は、各コース100名づずつで、その半数の50名ずつを推薦入学試験で募集します。選抜探究は5科20以上または3科12以上、附属進学は5科17以上または9科32以上です。併願推薦はプラス1点です。適性検査と面接で選抜されます。若干名の帰国生入試もあります。一般入試は選抜探究は偏差値55以上、附属進学は偏差値46以上は必要です。ただ、千代田学院は年ごとに基準が上がると思いますので・・偏差値はこの基準より上がると考えたほうがいいです。
個人的には、武蔵野大学には大きなポテンシャルを感じます。小規模の総合大学としてその存在や知名度が上がれば人気の大学になる可能性を秘めています。付属高校については、特に千代田学院が今後どのように変化していくか・・・附属進学以外のコースが成果を上げることができるか(そのために成果を期待できる生徒が入学することが大前提ですが・・)が鍵だと思われます。どちらにせよ、見守りつつも、武蔵野大学や学校の方針などに興味の方は、今のうちに入学するのはお得かもしれません・・・!?