東海大学の付属高校の推薦入試

東京都には東海大学の系列の高校が3つあります。

一つは代々木にある望星高校(通信制)、港区にある高輪台高校、あきる野市にある菅生高校です。このサイトは東京都の高校を紹介するページですが、ただ都民でも通学可能な千葉県、神奈川県の系列高校も含めて今回はご紹介していきたいと思います。

まず、東海大学ですが幅広い学部が設置されている総合大学です。大学のキャンパスは神奈川県平塚市や伊勢原市を中心として設置されていますが、本部は東京都の代々木にあります。東京都には高輪台にもキャンパスがあります。また、静岡県や北海道や九州にもキャンパスがあります。付属高校も全国に点在しています。大学入試が易化気味なので、昭和後期から平成前期に比べて、東海大学の付属に入学するメリットが減ったという声もありますが、大学入試を意識せず高校生活を送ることは、大きなメリットと感じる生徒にとっては日大と並ぶ選択肢の多い総合大学の付属高校と言えます。

東海大学付属高輪台高等学校(港区)

推薦の募集は170名で、募集数の半数です。基準は5教科20以上、もしくは9教科34以上となっていますが、学校側は目安ということで中学校側に示しており、多少の足りない場合も相談に乗ってくれるようです。資格試験による加点、部活動や生徒会活動による加点措置もあるようです。また、スポーツ推薦について公表されていませんが興味のある方は、中学校の先生を通して問い合わせをしてみてください。推薦入試の当日は作文、面接のみ。

ここと相模の附属は、都内の日東駒専の附属とそれ程変わりのない基準で推薦入試を行っています。(基準は目安で、基準に満たない合格者がいることは想像できますが)この基準を満たしているのであれば東海大学の系列でない高校を目指すこともできるわけですから、それでも東海大学の附属高校を高輪台を!という気持ちをよく固めてから入学することをお勧めします。もちろん東海大学は医療系や芸術系など本当に幅広い学問が学べる大学ですので魅力的な大学ではありますが・・・。出願には中学の先生からの入試相談が必要です。また併願の制度もあります。

東海大学菅生高等学校(あきる野市)

推薦入試は、特別進学が20名と総合進学110名で募集数の約半分を推薦入試で募集する形式です。総合進学コースの基準は5教科17もしくは9教科30で面接のみ、5教科16もしくは9教科29で面接と適性検査です。なお東京都、神奈川出身者以外は5教科17もしくは9教科30以上で、面接と適性検査の両方を行います。特別進学の基準は5教科19で面接のみ、18以上で面接と適性検査の両方。東京都、神奈川出身者以外は5教科19以上で面接と適性検査の両方を行います。

東海大学菅生高校は、東海大学への進学希望者の9割が進学しているとの学校側の広報です。ただ、実際に進学しているのは、卒業生の3割程度です。学校の場所が東京の多摩地域にあることや学校法人が大学とは別法人であることなどからこの実績になっている要因であると考えられます。そのことを理解した上で、志願されることをお勧めします。もちろん、東海大学以外の大学への進学も含めて進路を選択することが長所と考えることもできるわけですが・・・。甲子園にも出場していて自然ゆたかな雰囲気の学校です。一般入試でも単願優遇や併願優遇があります。中学校の先生に相談してみてくだっさい。

東海大学附属相模高等学校(神奈川県相模原市)

200名の募集で、全体の半分を推薦入試で募集する形式です。都内生の基準は神奈川県内生と若干異なるようですが、ここ数年9教科34以上もしくは5教科20以上であるようです。選抜方法は面接のみです。なお、一般入試でも単願、併願優遇があるようです。基準に足りない場合でも、資格や部活動、生徒会活動での加点が可能ですが、都内生は1点のみの加点です。

小田急線の、小田急相模原駅から徒歩10分程度の場所にあるので、都内からでも十分に通学することができます。また、大学のほとんどの学部が平塚キャンパスにあるので、大学に通学するのも、この相模高校からの優先入学した学生は、下宿などぜず、比較的通いやすいのではないかと思います。しかしながら、高輪台高校でも申し上げましたが、この高校の基準を満たす場合、日東駒専の附属高校の推薦基準も満たしますので、強く東海大学の附属に通いたい、相模高校でこんな高校生活を送りたいという強い気持ちがあるのか自問自答して志願することをお勧めします。もちろん東海大学は総合大学として魅力のある大学ですが。

東海大学付属浦安高等学校(千葉県浦安市)

推薦は前期選抜の中で行われます。前期選抜は250名ですが、推薦と一般の内訳は公表されていません。推薦にはA、B、Cがあり、Aは面接のみです。Bは併願、Cは単願で、面接および学力検査があります。基準は、Aが9教科36以上もしくは5教科20以上で、Bの基準がプラス2点、Cの基準がマイナス2点です。部活動や生徒会活動などの加点は2点までできるようです。中学校先生に相談してみてください。

ここの推薦基準も高輪台や相模なみに高いです。京葉線の新浦安駅から徒歩10分程度の場所にありますので、都内からも通いやすいですし、甲子園にも出場していて人気校なので、仕方がないかもしれませんが、この基準を満たすのであれば他の選択肢もあるので、よく考えてから希望してください。なお、基準に満たない人で東海大学の系列に入りたい人は、この後、ご紹介する市原望洋高校をお勧めします。また、どうして浦安高校に入りたいけど、入れそうにもない気がする小学生をお持ちの保護者の皆様や小学生の方は、中等部の推薦入試を受験するとよいと思います。ものすごい、お勧めです!

東海大学付属市原望洋高等学校(千葉県市原市)

まず、この学校ですが、内房線の五井駅から徒歩20分程度の場所にあります。五井駅ですが、千葉駅から15分程度です。また、東海大浦安のある新浦安からだと約40分で着きます。また、横須賀線や総武線との直通の内房線「君津行」がかなりの本数運行しているので、これを利用すれば、都内からも場合によって神奈川県内からも通学が不可能ではありません。

推薦入試は一般入試の前日に実施され、募集数の内訳は公表されていませんが、320名の募集のうち、スーパー特進が30名、総合進学が290名です。総合進学の推薦基準が、5教科17もしくは9教科32以上です。資格、部活動、生徒会活動での加点が可能です。併願推薦は5教科19以上もしくは9教科35以上です。スーパー特進は5教科21点、9教科37以上です。選抜方法は総合進学は作文と面接のみです。スーパー進学は学力検査があります。

ここの学校ですが、その存在が県内西部や都内でも広がりつつあり難易度や推薦基準が少しづず上がっています。明らかに、高輪台や相模、浦安より入りやすいこの学校ですが、東海大学への推薦入学者の実績は、ほとんど変わりない状態がここ数年続いています。都内生にとっては通学には不便だけど、お得感満載です。総武線の快速は、錦糸町なども走っていますので、錦糸町からでも乗ってしまえば、1時間程度で五井まで到着してしまします。城東地域で、無理して日大一高や千葉日大一高等に入学して、高校時代に下位の成績で苦しみ、日大に推薦漏れしてしまう恐れのある中学生は、東海大市原望洋に入学してのびのび東海大学に進学するのも悪くはないと思いますが・・。

東海大学付属望星高等学校(渋谷区)

この学校は通信制の高校です。もちろん東海大学の付属高校であるので、東海大学への推薦入学制度はあります。しかし、通信制であること、またその雰囲気や長所短所を十分に理解して出願を検討されたほうがいいと思います。

推薦入試は新入生募集の約半数の40名を募集します。内申点の出願基準はありません。書類選考、作文、面接にて合格者が決まります。なぜ、通信教育のなのか、通信教育に耐えうる資質があるか、といったところを十分検討されて合否が決まるようです。安易に東海大学の付属だからということだけでは、合格も卒業も、優先入学も勝ち取ることはできないようです。

しかしながら、学び方が多様になってきた現代社会のの中で、通信教育の制度を上手に活用し、学校以外の活動との両立をはかりつつ、東海大学の推薦権利も確保しつつ、青春を謳歌することは、価値ある選択肢の一つとして検討して欲しいと考えます。芸能活動やスポーツ活動だけでなく、ダブルスクールや起業などに関心のある生徒は、全日制の枠に縛れることなく、高校生活をエンジョイできるポジティブな選択肢になるのではないでしょうか。そして、ぜひ東海大学にも進学して、大学や社会において幅広い経験のある人物が既存の価値にとらわれない活躍をしてほしいと願うばかりです。

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