成成明学(成蹊大学、成城大学、明治学院大学)の推薦入試について紹介します。

この3つの大学の付属では、推薦入試が行われていますが、定員の一部という形で、主に一般入試で入学者を募っている入試パターンです。ただ、日東駒専の付属高校の推薦入試の基準が難化していたり、MARCHの付属も結構高い基準を定めたりしている中、穴場的な学校と思われるところもあり、見逃せない推薦入試です。個人的には明治学院東村山高校が穴場と思い、お勧めしています。
〇成城学園高等学校 (世田谷区)
20名の募集です。一般入試が40名の募集なので、約3分の1が推薦入試での募集となります。推薦入試の出願基準は9教科36以上です。内申点が足りない場合は資格、生徒会活動で加点(1点まで)できます。推薦入試当日は、作文と面接で合否を決めます。男女とも毎年推薦入試での不合格者がでます。特に女子の不合格者は多くでます。※女子に人気の学校ですので、女子は厳しい入試になります。男子にとっては、推薦入試の倍率も低く、お勧めです。
〇成蹊高等学校 (武蔵野市)
15名の募集です。一般入試の募集は70名ですので、推薦入試は2割程度ということになります。出願資格は9教科37以上です。推薦入試当日は、適性検査と面接があります。昨年度は若干名の不合格者がありました。女子は男子より不合格者が多くでました。気を緩めずに推薦入試に取り組みたいところです。※成城学園高校や明治学院の付属より基準が高めであること、推薦入試で適性検査を実施すること等があるので、受験生の少ない少数激戦の入試を行っています。しかし、一番安定間のある入試をしていて受験する側にとっては無難かと思います。(特に女子は)
〇明治学院高等学校 (港区)
男子60名女子60名の120名の募集です。一般入試が210名の募集ですので約3分の1を推薦入試の定員に割いています。推薦入試の出願基準は9教科36以上です。書類審査を通過した受験生が推薦入試当日に面接をし合否が決まる方式です。推薦基準が割とゆるい反面、推薦基準に達していても出願状況によっては半分以上が書類審査段階で不合格になっています。特に女子については不合格者が大勢でているので、出願資格を大幅に超えた内申点をもっていないと面接まで進めるかどうかわかりません。書類審査不合格の場合は自動的に一般入試の第一回目の受験票が届き、一般入試で10点加点されます。つまり、内申点36点ギリギリの出願者はほぼ書類審査で不合格になるわけですが、一般入試での加点を狙って出願しておこうとする受験生が相当いることが予想されます。※推薦入試の基準は36ですが、実質38以上(女子は40以上)ないと合格が見えてきません。しかし、それだけの内申点があれば、何も明治学院大学の付属以外にもMARCHの付属なんかも視野に入れて受験すればいいと個人的には思ってしまいます・・・また、推薦入試不合格者の一般入試での優遇措置も10点しか加点されませんし、一般入試の倍率も高いので10点加点では、合格は決して近づいてきません・・・どうしても熱く明治学院高校に入りたい人、すべり止めをきちんと確保して受験計画を立てている人にしか、私はお勧めしません。
〇明治学院東村山高等学校 (東村山市)
男子15名、女子25名の40名の募集です。また男子10名のスポーツ推薦が別にあります。一般入試は男子35名女子35名の70名の募集ですので、若干一般入試での入学者が多いです。推薦入試出願基準は、男子が9教科36以上、女子9教科38以上です。スポーツ推薦は、男子10名の募集です。スポーツ推薦出願基準は9教科32以上です。対象の部活はアメリカンフットボール、硬式野球、バドミントン、ラグビー、柔道です。推薦入試もスポーツ推薦も内申点が足りない場合、資格及び生徒会活動などでの加点(推薦3点まで、スポーツ推薦2点まで)ができます。保護者、本人、中学校との個別相談が必要です。また出願者は推薦入試前に書類審査が行われ、書類審査不合格となる受験生もでます。書類審査に合格すると推薦入試が受験できます。推薦入試当日は、作文と面接で合否が決まります。作文、面接まで進んだ受験生はほぼ全員合格します。書類の時点で推薦入試不合格になった者もしくは作文、面接段階で不合格になった者が一般入試を受験する場合は30点が加点されます。この学校は、一般入試でも併願優遇制度があり、基準は推薦入試と同じです。内申点が足りない受験生の加点は2点まで可能です。そして、併願優遇制度利用者は一般入試受験の際に30点加点されます。また、一般入試の第一志望制度の出願内申基準も推薦入試と同じです。基準の内申点が足りない受験生の加点は2点まで可能です。第一志望制度利用者は一般入試に30点加点されます。また、これとは別に、9教科33以上(男)、9教科35以上(女)の第一志望の者にも一般受験で20点の加点がされます。※ここの入試の基準は結構低く抑えられているばかりでなく、内申点に足りない人の加点も認める等、受験生にやさしい入試です。にも拘わらず、卒業生の8割以上が明治学院大学への優先入学できる権利を持てる等、恵まれた条件を入学者が享受できる学校です。系列大学への入学の優遇制度は港区の明治学院高等学校と全く同じです。一般受験は決して倍率が低くはありませんが、優遇措置を取ったうえで、加点を上手に生かし、当日は合格を目指したいところです。