東京の早稲田大学・慶応義塾大学・国際基督教大学の付属の推薦入試

私立高校の推薦入学について、前回3つのパターンをご紹介しました。今回は、3つのパターンとは、ちょっと違う東京都にある早稲田大学、慶應義塾大学、国際基督教大学(ICU)の付属高校の推薦入試について、ややくわしい情報を提供します。

〇早稲田大学系属早稲田実業学校高等部 (国分寺市)

この高校の推薦入試は、文化・スポーツ推薦(50名)と指定校推薦(10名)に限っています。合計で60名の募集です。指定校推薦については、指定校の中学校になっていないと出願できませんので、自分の通っている中学校が指定校になっているかを確認してください。そして自校が指定校推薦になっていたら、校内の選抜を勝ち抜き推薦されるよう努力してください。

文化・スポーツについては、早実の中にある部活で活躍することが前提なので、早実の部活動を調べてもらい、受験生に活動実績があり、平均評定が3、5以上であれば出願資格は満たします。そして必ず12月に行われる推薦相談日に中学校から早実に相談に行き、推薦出願が可能かを相談してください。

ただし、ここまでは大抵の場合は出願資格さえクリアしていれば行けます。しかし、ここからは私見ですが、早実の場合はここからの倍率(3倍程度)があります。つまり、この前段階で、各部活の顧問等からすでにスカウトを受けている受けていないが重要になってきます。推薦入試受験資格を満たして、当日の面接と作文が上手く書けても合格するとは限りません。もちろんスカウトを受けていて、推薦入試を受験しても必ず合格するとは限りませんが・・。

自分は受験資格があるから推薦を受けるために中学校の先生に12月の推薦相談に行ってもらい、当日の推薦入試でがんばろうとだけ考えてはダメです。中学校の3年生になった早い段階から事前に早実の部活動の顧問が自分に推薦入試を受けてもらいたいと思ってくれているのかを中学校の部活動の顧問やシニアリーグやサッカークラブやラグビースクールのコーチなどに相談して、その可能性を十分に探ってから推薦入試の受験について検討することを私はおすすめします。

〇早稲田大学高等学院 (練馬区)

ここは100名の自己推薦入学試験があります。これは基本的に受験資格さえ満たせば、みな同じ条件で、面接をして合否を決めることにはなっています。出願条件は9科の内申が40以上です。早実のような部活動推薦的なものばかりでなく、学院に入学して何を学びたいかが明確になっている受験生も対象で、面接次第ではそのような受験生も実際に複数合格になっているようです。しかし、野球が上手、ラグビーが上手というような受験生が複数合格していることも、それはそれで事実としてあります。実態については、まだこの制度が始まってそんなに年数が立っていないので情報が少なく傾向を断定的に情報として伝えることは難しいです・・。少なくとも、部活動うんぬんでない合格者もいることは間違いないので、ぜひ学院が第一志望の受験資格のある受験生は積極的にチャレンジすることをお勧めします。倍率は2、5倍前後です。中学校との事前相談はないようです。

〇慶應義塾女子高等学校 (港区)

この高校は20名の推薦入学試験を実施しています。推薦基準は9教科の内申点が42点以上で社会と理科が必ず5段階の5を取っていること、2がないこと等が条件のようです。スポーツ推薦の要素はないようです。適性検査と面接の結果で合否が決定されるようです。中学校からの推薦は必要ですが、事前相談はないようです。倍率は5倍前後です。人気の学校なので、第一志望の受験生は必ず推薦入試で合格するだけでなく、一般入試も視野に入れて、2回のチャレンジができると思って受験してください。

〇国際基督教大学高等学校 (小金井市)

ここの推薦入試は帰国子女のみが受験可能です。海外に5年以内に1年半以上在住していたこと等の条件があり、その上で日本の中学校もしくは日本人学校出身者で評定が9教科40以上、英検2級以上か、現地校か国内外インターナショナルスクール出身の場合は、英検準1級以上などの条件があります。選考方法は書類審査と面接で、倍率は1.6倍前後あるようです。受験資格がある場合はぜひチャレンジしてみてください。

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