ラグビーワールドカップが終わり、今年はオリンピック・パラリンピックも延期になり、にわかラグビーファンにとっては、物足らない年になります。どうでしょう。にわかを卒業して本格的なファンになってみませんか。そこで、受験生もにわかファンの保護者の方も、入門編として高校ラグビーのファンになってみませんか。もしくは高校でラグビー部に入ってみませんか。

ラグビーは人数の多いスポーツですし、他のスポーツよりも相当な確率でスポーツ推薦で大学に入れる可能性が高いのも事実です。ぜひご検討ください。では、東京都にあるラグビーの強豪校や中堅校を紹介します。
●國學院大學久我山高等学校 (杉並区)
全国大会優勝も経験している東京の雄です。ここ数年は苦戦していますが、平成3年度から連続で全国大会に出場している学校です。卒業後は早稲田、慶応、明治といった強豪大学へ多くの選手を輩出しています。練習は学校の第三グランドという学校の近くにあるやや小さめのグランドか明治大学のグランドを借りて行います。高校にはスポーツ推薦のクラスも1クラス(ラグビー以外の要員もいます。)ありますが、一般入学の生徒も入部可能です。ノーサイドのドラマでも有名な天野義久選手や早稲田大学やサントリーで活躍の本城和彦選手がOB。
●目黒学院高等学校 (目黒区)
昭和40年代半ばからしばらくの間、全国大会の常連として優勝も経験し、久我山とともに一時代を築いた高校です。しばらく全国大会から遠ざかっていましたが、ここ数年は外国からの留学生を入学させて、復活の兆しをみせています。練習は多摩川の空き地か他校のグランドを借りて行います。多摩川の近くに寮もあいます。元新日鉄釜石のV7の立役者である松尾雄治選手がOB。
●本郷高等学校 (豊島区)
全国準優勝した経験のある高校です。昔は普通科だけでなく機械科やデザイン科もあり、個性あふれる猛者たちが、チャンという愛称で親しまれる監督からの地獄の練習に耐え抜いて試合へ臨んでくる学校でしたが、最近は難関大学へ多くの合格者を輩出する進学校になり、文武両道を貫くスマートな男子校へと変貌しました。練習は全面人工芝の学校のグランドで行います。元中日の矢澤選手の息子がOB。
●早稲田大学系属早稲田実業学校高等部 (国分寺市)
早稲田大学系属の学校です。以前まではベスト8から16をどまりの学校でしたが、ここ数年全国大会に出場できる力がついてきました。(偶然にも国分寺に移転し、小学校が創設された6年後ぐらいから強くなり始めた・・)練習は、人工芝の学校グランドと早大グランドを借りて行います。ここ数年、早大ラグビー部で活躍していた選手のご子息が偶然にも大勢入学し、そのメンバーを中心に強くなってますが、一般入試でも入部できます。また、高校からのスポーツ推薦での入部者も若干名います。ここ数年のOBの多くは、早大でもラグビー部に入部する人が増えました。早大ラグビー部の相良監督の息子、早大で活躍した堀越の息子、早大で活躍した今駒の息子などがOB。ちなみにあの清宮の息子も高校では野球部ですがOB。
●東京高等学校 (大田区)
学校が土手のそばにあり(土手高という愛称で大田区民に親しまれてる)、その土手の下にある河川敷のグランドで練習します。水はけは悪いですが、土手をうまく使いモールなどの特訓をして、その成果を十分に発揮し全国大会へも頻繁に出場する強豪です。部員にはラグビースクールや強豪中学校からの入学者が多いです。入学希望者は見学会などに出てアピールすることをすすめます。ノーサイドのドラマや水泳の岩崎恭子さんの元夫で有名な斉藤祐也選手がOB。
●明治大学付属中野高等学校 (中野区)
明治大学の付属の学校です。練習も明治大学ラグビー部の八幡山グランドを使用します。昭和63年度及び平成元年度に連続で全国大会に出場しました。それからしばらくは全国の舞台から退きましたた、数年前に久しぶり全国大会に出場しました。ジャージは明治大学と同じ紫紺のジャージです。高校からのスポーツ推薦入学も若干いますが、部員の多くは併設中学校からラグビー部に入っている生徒です。テイク&ギブニーズの社長さんがOB。
●大東文化大学第一高等学校 (板橋区)
大東文化大学の付属高校で、板橋区西台にある大学キャンパスの隣にあります。高校の狭い校庭での練習もありますが、荒川の河川敷まで自転車で行き、そこで練習をすることも多いです。かつては全国優勝も経験し、全国大会の常連だった時期もありますが、最近はめっきり姿をみなくなりました。東京都でもベスト8どまりの年も少なくありません。伝統的にフォワードが強いことで有名です。スポーツ推薦は今でもやってます。復活を望むOBが多いようです。元日本代表で活躍した青木忍選手がOB。
●保善高等学校 (新宿区)
昭和30年代全国優勝をしまくっていた古豪です。その後も全国大会には時折姿をみせますが、現在は東京都でベスト8どまりの年が多いです。昔から猛練習をしている高校として有名で、いまでもそれなりに猛練習をしているようです。練習は、学校のグランドやその周辺及び埼玉県入間市にあるグランドで行います。とにかく古豪なだけにOBの思いが強く、面倒見がいいとか大学との繋がりがありセレクションが通りやすいとかの利点もありますが・・それに押しつぶされない根性の持ち主が向いている学校ともいえます。(多くの中学生が入学して活躍することを願うばかり・・)OBには作家の阿部譲二がいます。
●都立青山高等学校
都立も一つくらいは記載しようと思い、今年一番いけてそうな青山高校を記載しました。都立の場合、顧問が異動したり、学校の方針が変わったりするので、必ずしも強豪校が安定しているわけじゃありません。しかし、都立青山は安定して部員数を確保し、常にベスト8から16を確保しています。練習は秩父宮ラグビー場向かいの学校のグランドで行います。けっして広くはないですが、一応ラグビーポールもあります。数年前まで監督が久我山・日体大出身の監督でした。その後も指導者は常に一流です。
●他の都立でやるなら・・
豊多摩、日比谷、府中西、北園、石神井、小平西、荒川工業、葛西工業、六郷工科、東、三鷹・・あたりがいいのではないのでしょうか。
●他の私立でやるなら・・
成蹊、成城学園、明大中野八王子、日体荏原、早大学院、日大二高、専大附属、修徳、東海大菅生、青山学院、明学東村山、農大一、法政、豊島学院、城北・・あたりがいいのではないでしょうか。
